xcodebuildを使ってiOSシミュレータランタイムをダウンロード・インストールする

xcodebuildを使ってiOSシミュレータランタイムをダウンロード・インストールする

Clock Icon2024.10.28

Xcode 16.0から、xcodebuildを使ってiOSシミュレータランタイムをダウンロードし、インストールできるようになった。

Appleのドキュメント「Installing and managing Simulator runtimes」によると、シミュレータランタイムはこれまでApple Developerからダウンロードできたが、将来的にはWebサイトからの提供がなくなる予定である。そのため、今後はコマンドを使ってランタイムをダウンロードし、インストールする方法が推奨されている。

一度ランタイムをダウンロードすれば、次回以降はキャッシュが利用されるため、ダウンロードが非常に速くなる。この仕組みは、Appleのサーバーへの負荷を軽減するために導入されたと考えられる。

本記事では、iOSシミュレータランタイムのダウンロードとインストールの手順を詳しく解説する。

iOSシミュレータランタイムをダウンロードする方法

Xcode 16.0の場合

Xcode 16.0では、xcodebuild -downloadPlatform iOS -exportPath <path> を使用して、最新のiOSシミュレータランタイムをダウンロードできる。

xcodebuild -downloadPlatform iOS -exportPath ./SimulatorRuntimes/

このコマンドを実行すると、指定したパスに最新のiOSシミュレータランタイムがダウンロードされる。

Xcode 16.1以降の場合

Xcode 16.1以降では、xcodebuild -downloadPlatform <platform> -exportPath <path> [-buildVersion <specific-version>] と、以下のように-buildVersion オプションが利用できるようになった。バージョンを指定してランタイムを取得する。

xcodebuild -downloadPlatform iOS -buildVersion 18.1 -exportPath ./SimulatorRuntimes/
xcodebuild -downloadPlatform iOS -buildVersion 22A3351 -exportPath ./SimulatorRuntimes/

iOSシミュレータランタイムをインストールする方法

ダウンロードしたiOSシミュレータランタイムをインストールするには、xcodebuild -importPlatform <path/simruntime.dmg> を使用する。

xcodebuild -importPlatform ./SimulatorRuntimes/iphonesimulator_22A3351.dmg

このコマンドを実行する前に、ダウンロードしたランタイムが正しいパスに保存されていることを確認しておこう。

参考文献

https://developer.apple.com/documentation/xcode/installing-additional-simulator-runtimes

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